元日に行われた天皇杯決勝に敗れ、2019シーズンを終えた鹿島アントラーズ。
私は毎試合のスタメンをエクセルでちょこちょこと記録していたので、この記事でそれぞれポジションごとにどの選手がスタメン起用された回数が多いのかまとめてみた。
ポジションによってはやはりこの選手が多かったよなと思うこともあれば、え?意外とこの選手がスタメン起用されてたのかと思うこともあった。2019シーズンの備忘録として残しておきたい。
★総試合数の内訳
コンペティション | 試合数 |
リーグ | 34 |
ACL(POを含む) | 11 |
ルヴァンカップ | 4 |
天皇杯 | 6 |
合計 | 55 |
ゴールキーパー
ゴールキーパーのスタメン試合数は以下のとおり。
選手名 | スタメン試合数 |
クォン・スンテ | 46 |
曽ケ端 準 | 9 |
2019シーズンはスンテが正GKとして起用され、曽ヶ端は第2GKとしてチームを支えた。
長らく鹿島アントラーズに所属してした川俣は2019シーズンも公式戦出場がなく、シーズン終了後は南葛SCへの移籍が決まった。
沖はシーズン終盤、曽ヶ端がスタメン出場する試合ではベンチ入りし、第3GKとしての地位を確保した。
スンテはキック精度の低さを指摘されることもあるが、安定したセービングは鹿島アントラーズに欠かせなかった。ハイボールをガッチリキャッチしてくれるのも心強い。
右サイドバック
右サイドバックのスタメン試合数は以下のとおり。
選手名 | スタメン試合数 |
永木 亮太 | 18 |
内田 篤人 | 10 |
小泉 慶 | 8 |
伊東 幸敏 | 6 |
小田 逸稀 | 4 |
平戸 太貴 | 4 |
安西 幸輝 | 2 |
山本 脩斗 | 2 |
2019シーズン序盤は内田、平戸、小田を起用してきたが、内田は負傷で離脱。平戸と小田もそれぞれ良さは見せたものの、守備面に不安があり継続起用とはならず。
大岩体制では何度も起用されてきた永木が入ると右サイドバックのファーストチョイスとなった。
シーズン後半は移籍してきた小泉、大怪我から復帰した伊東、内田が起用されたが最終的には永木がスタメンに戻った。
困ったら永木の状態で2019シーズンは永木さまさまだったが、元々クロスの精度も高く、対人にも強いので右サイドバック起用はチームにプラスとなった。
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左サイドバック
左サイドバックのスタメン試合数は以下のとおり。
選手名 | スタメン試合数 |
小池 裕太 | 20 |
安西 幸輝 | 19 |
町田 浩樹 | 13 |
山本 脩斗 | 2 |
小田 逸稀 | 1 |
2019シーズン前半は安西が左サイドバックにほぼ固定されていた。突破力があり、個人で局面を変えられる選手だけに安西の移籍はチームにダメージを与えた。
安西の移籍後は小池が活躍したことで左サイドバックも安定したかと思ったが、調子を落としてしまい、シーズン終盤は町田浩樹はファーストチョイスとなった。
センターバックのカバーリングや、サイドハーフのサポート、大外のオーバーラップなどに特徴がある山本が怪我で離脱していたのも痛かった。
センターバック
センターバックのスタメン試合数は以下のとおり。
選手名 | スタメン試合数 |
犬飼 智也 | 44 |
チョン・スンヒョン | 23 |
町田 浩樹 | 22 |
ブエノ | 18 |
関川 郁万 | 2 |
三竿 健斗 | 1 |
犬飼は終盤に怪我で離脱してしまった時期があったが、センターバックの軸としてプレーした。怪我から復帰後は試合勘が戻っていなかったのか失点に直結するミスが出てしまったが、2019シーズン、チームに大きく貢献したのは事実だ。
スンヒョン、町田、ブエノはそれぞれ同じぐらいスタメン起用されていた。
シーズン前半はスンヒョンの怪我による離脱で町田、シーズン中盤はスンヒョン、シーズン後半はブエノのスタメン数が多かった。
関川は思ったほど試合に絡めず2試合、三竿の1試合は怪我や出場停止でセンターバックの頭数が足りなくなったACLホームの慶南戦。
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ボランチ
ボランチのスタメン試合数は以下のとおり。
選手名 | スタメン試合数 |
レオ・シルバ | 37 |
三竿 健斗 | 29 |
永木 亮太 | 23 |
名古 新太郎 | 15 |
小泉 慶 | 3 |
平戸 太貴 | 2 |
白崎 凌兵 | 1 |
2019シーズンもボランチはレオ・三竿コンビがファーストチョイスで、2人とも攻守においてチームへの貢献度は高かった。
永木はボランチでの起用も多く、サイドバックでの起用も合わせると41試合にスタメン起用された。
名古は大卒ルーキーながらボランチでは15試合にスタメン起用された、他のボランチにはないクイックネスを生かしたドリブルも魅力的だった。
右サイドバックがメインポジションだった小泉が3試合、平戸2試合、ボランチの選手が不足したリーグ戦アウェイのセレッソ大阪戦で起用された白崎が1試合だった。
右サイドハーフ
右サイドハーフのスタメン試合数は以下のとおり。
選手名 | スタメン試合数 |
レアンドロ | 18 |
セルジーニョ | 15 |
遠藤 康 | 12 |
安部 裕葵 | 3 |
中村 充孝 | 3 |
土居 聖真 | 2 |
名古 新太郎 | 2 |
右サイドハーフはレアンドロってこんなにスタメン起用されていたかな?と思ってしまったが、2019シーズン前半は遠藤と併用されつつ、多くの試合でスタメンに名を連ねていた。
シーズン後半にセルジーニョが起用されるとそのままファーストチョイスに。
土居はシーズン最初の2試合のみで右サイドハーフとしてスタメンに選ばれていた。
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左サイドハーフ
左サイドハーフのスタメン試合数は以下のとおり。
選手名 | スタメン試合数 |
白崎 凌兵 | 34 |
安部 裕葵 | 7 |
山口 一真 | 5 |
土居 聖真 | 3 |
名古 新太郎 | 3 |
中村 充孝 | 2 |
レアンドロ | 1 |
シーズン序盤は安部がファーストチョイスだったが、白崎が怪我から復帰すると不動左サイドハーフとして多くの試合でスタメン起用された。
山口にもチャンスが与えられたが、ボールを持ったら常にシュートを考えるような選手だが、本来の強気なプレーが見られない場面も見られた。2020シーズンはレンタル先の水戸ホーリーホックで多くの試合に絡んで欲しい。
土居の左サイドハーフ起用は右と同様にシーズン序盤のみだった。
フォワード
フォワードのスタメン試合数は以下のとおり。
選手名 | スタメン試合数 |
土居 聖真 | 36 |
伊藤 翔 | 32 |
セルジーニョ | 27 |
遠藤 康 | 5 |
上田 綺世 | 5 |
金森 健志 | 4 |
有馬 幸太郎 | 1 |
2019シーズンは土居がFWの軸だったのは間違いないだろう。他のFWたちとはタスクが異なるがリンクマンとしてチームには欠かせなかった。
伊藤翔はシーズン序盤に得点を量産、セルジーニョはサイドハーフとしてもチームに貢献した。
遠藤は土居と同じようなタスクを背負ってプレー。中央でも印象に残るプレーを見せた。
上田はシーズン途中に前倒しで加入、動き出しの上手さを生かしてゴールも決めた。
金森はACLと天皇杯でスタメン起用されていたが、2019シーズン途中にサガン鳥栖へレンタル移籍、シーズン終了後に完全移籍した。
途中出場した天皇杯3回戦でゴールを決めた有馬は天皇杯準々決勝でスタメン出場したが、本来得意ではないポストプレーなどを求められてしまったのは気の毒だった。
2020シーズンは天皇杯でゴール決めた栃木SCにレンタルとなった。
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おわりに
選手のスタメン起用数をまとめてみて、私の印象と相違があったのは左サイドバックと右サイドハーフだった。
左サイドバックは起用が安定しないと思っていたが、安西、小池、町田の3人でほぼ固まっていて思ったよりはメンバーが定まっていた。小池、町田はそれぞれ特徴を見せたが、どうしても安西のイメージが強いのはそれほど安西がスペシャルだったということだろう。
右サイドハーフはセルジーニョがフィットした記憶が強かったので、スタメン起用数1位がレアンドロだとは思わなかった。
レアンドロはスコアに直結するプレーが持ち味で、移籍初年度に12得点を決めているイメージが強いので物足りなく感じてしまうが、2019シーズンも4得点決めていた。2020シーズンはFC東京でプレーするが、2017シーズン級の大活躍ができるか追っていきたい。