コラム

【2020/1/12更新】鹿島アントラーズの移籍情報まとめ 2020シーズン【新加入・補強】

鹿島アントラーズの移籍情報まとめ 2020シーズン【新加入・補強】

【2020/1/12更新】

鹿島アントラーズの2019シーズンはリーグ戦終盤に失速し、3位。ACLの連覇も逃してしまった。ルヴァン杯、天皇杯も敗退し、無冠となった。

2019シーズン途中には安部裕葵、安西幸輝、鈴木優磨など主力の海外移籍もあり、難しいやりくりとなったのは確かだ。
リーグ戦優勝の横浜F・マリノスをはじめとして、Jリーグのクラブも明確なゲームプランを持つチームが多くなった。
そして2020シーズンの鹿島もその流れに乗って、大きく舵を切ることになりそうだ。
今後も鹿島のフィロソフィーを維持しながら常勝を目指していくのは強化部にも難しいミッションになりそうだが、今後の再び常勝を目指していく上では必要な変化だ。

この記事では2020シーズンに向けての鹿島アントラーズの選手動向をまとめている。

GK ゴールキーパー

所属選手

GK 1 クォン・スンテ
GK 21 曽ケ端 準
GK 29 川俣 慎一郎 ※OUT(南葛SCにフリー移籍)
GK 31 沖 悠哉
GK 38 山田 大樹 ※IN (鹿島ユースから昇格)

ポイント

クォン・スンテの安定感が数多くのピンチを救った

2019シーズンはクォン・スンテが正GKの座をキープした。
曽ケ端の出場機会はターンオーバーかスンテが負傷した場合に限られた。
スンテの契約更新がまとまったという情報もあり、2020シーズンも引き続きスンテが鹿島のゴールを守る可能性は高そうだ。

川俣慎一郎が契約満了に

2020シーズンにはユースから山田大樹の昇格が確定しているため、GKが5人になる。
鹿島は例年GK4人体制で編成している。そのため、川俣慎一郎が契約満了による退団となり、南葛SCへ移籍した。

DF ディフェンダー

所属選手

DF 2 内田 篤人
DF 5 チョン・スンヒョン  ※OUT(蔚山現代に完全移籍)
DF 16 山本 脩斗
DF 23 小田 逸稀  ※OUT(町田ゼルビアにレンタル移籍)
DF 24 伊東 幸敏
DF 26 小池 裕太  ※OUT(レンタル期間満了→セレッソ大阪に完全移籍)
DF 17 ブエノ ※背番号変更
DF 28 町田 浩樹
DF 33 関川 郁万
DF 35 佐々木 翔悟
DF 39 犬飼 智也
DF 14 永戸 勝也  ※IN(ベガルタ仙台から完全移籍)
DF 22 広瀬 陸斗  ※IN(横浜F・マリノスから完全移籍)
DF   5 杉岡 大暉  ※IN(湘南ベルマーレから完全移籍)
DF   3 奈良 竜樹  ※IN(川崎フロンターレから完全移籍)

ポイント

センターバックは犬飼、ブエノ、奈良で競争か?

植田直通と昌子源が相次いで移籍してから、犬飼智也が欠かせない選手に成長した。
2019シーズン中盤まで、犬飼のパートナーは町田浩樹やチャン・スンヒョンだったが、ブエノが台頭したことで、最終的には犬飼とブエノのコンビがファーストチョイスとなった。

スンヒョンは兵役の関係もあり韓国の蔚山現代に完全移籍。
入れ替わりで川崎フロンターレから奈良竜樹が完全移籍で加入。
試合中に鈴木優磨とバチバチやりあっていた熱い男が声を張り上げながらディフェンスラインを統率する姿を期待したい。

安西幸輝の移籍後、不安定だった左サイドバック

左サイドバックは安西幸輝が移籍するまで、彼の個人能力に頼る場面が多かった。
その後はレンタルで加入した小池裕太が精度の高い左足を武器に活躍する試合もあったが、徐々に調子を落としてしまった。そのままレンタル期間が満了となり、チームから離れることになった。
小池はシントトロイデンにレンタルバック後、即セレッソ大阪に完全移籍した。

小池と入れ替わるように2019シーズン終盤が町田が左サイドバックに入る試合が多くなった。オフェンス面ではサイドハーフのフォローが物足りないこともあったが、ディフェンス面では町田のおかげで安定した部分も多かった。

山本脩斗が怪我で離脱する期間が多かったのも左サイドバックが定まらなかった理由のひとつだ。

2020シーズンに向けてすでに日本代表クラスである湘南ベルマーレの杉岡大暉を完全移籍で獲得。本人の強い要望があったという報道もあり、鹿島アントラーズを応援している私からすると嬉しい。

さらにベガルタ仙台の永戸勝也も完全移籍で獲得した。永戸は左足からのクロスに定評のあるサイドバックだ。J1レギュラークラスを相次いで獲得したことから強化部の本気が感じられる。

目まぐるしく変わった右サイドバック

2019シーズン序盤で内田篤人が負傷すると、平戸太貴(町田ゼルビアに移籍)、小田逸稀、永木亮太、小泉慶、伊東幸敏など多くの選手を起用。最終的には中盤へのフォローや、手堅いディフェンスなどで貢献した永木が一番安定したプレーを見せた。

2019シーズン中盤に大怪我から復帰した伊東幸敏はまだまだ本調子とは言えず、不安定なプレーを見せてしまった。

2020シーズンは小田が町田ゼルビアにレンタル移籍することが発表された。
入れ替わりで発表されたのが、横浜F・マリノスの広瀬陸斗の完全移籍での加入。
サイドバックが固定できずに戦った2019シーズンを考えると両サイドで大きな補強となった。

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MF ミッドフィルダー

所属選手

MF 4 レオ・シルバ
MF 6 永木 亮太
MF 8 土居 聖真
MF 11 レアンドロ  ※OUT(FC東京にレンタル移籍)
MF 13 中村 充孝  ※OUT(モンテディオ山形に完全移籍)
MF 18 セルジーニョ
MF 20 三竿 健斗
MF 25 遠藤 康
MF 30 名古 新太郎
MF 37 小泉 慶
MF 41 白崎 凌兵
MF   7 ファン・アラーノ ※IN (インテルナシオナル/ブラジルから完全移籍)
MF 11 和泉 竜司 ※IN (名古屋グランパスから完全移籍)
MF 27 松村 優太 ※IN (静岡学園高校)
MF 26 荒木 遼太郎 ※IN (東福岡高校)

ポイント

三竿健斗、レオ・シルバの鉄板コンビに変化はあるか?

チームスポーツである以上は一人の選手にフォーカスして語るのはNGかもしれないが、三竿健斗がいるといないでは全く別のチームになるほど絶大な存在感があった。

2019シーズンはよりオフェンシブなプレーにもチャレンジし、プレーの幅を広げた。すでに国内に留めておくには難しいレベルで成長しており、三竿の選択が気になるところだ。

試合では要所要所で顔を出すレオ・シルバも34歳。2020シーズンも欠かせない選手だが、怪我やコンディションを考えると無理はさせられない。
クラブは同ポジションの選手としてブラジルのインテルナシオナルからファン・アラーノを完全移籍で獲得

永木、名古、小泉を含めた激しいレギュラー争いになりそうだ。

レアンドロと中村充孝の移籍

故障明けから上手く波に乗れなかったレアンドロはところどころで輝きは見せたものの2020シーズンはFC東京にレンタル移籍が発表された。
一時は移籍金なしのフリー移籍と報道されていたが、引き続き鹿島アントラーズが保有するようだ。
FC東京ではどのポジションで起用されるのか不明だが、サイドハーフの守備を向上させるのに定評のある長谷川監督のもとでさらなる進化を楽しみにしたい。

中村充孝はモンテディオ山形への完全移籍が発表された。
鹿島アントラーズでは、怪我の影響もありフルシーズン活躍するのが難しかったが、毎シーズン輝く試合があり、その姿を見ると歴代の監督たちが期待をかけていたのもうなずける選手だった。2018シーズンにはセレッソ大阪からのオファーを断って残留してくれたのも印象深い。

負担の多かったセルジーニョと白崎凌兵

シーズン途中から不動のサイドハーフとなったのがセルジーニョと白崎凌兵だ。
どちらもチームには欠かせない選手であり、アクセントを加えられるプレーヤーだった。その分彼らへの依存度が高まってしまい、終盤に怪我で離脱してしまうなど負担がかかっていた。
セルジーニョは中国への移籍が噂されており、状況は予断を許さない。2019シーズンのチーム得点王であるセルジーニョが移籍するとなるとかなりの痛手だ。
鹿島アントラーズは退団を考慮してか、パルメイラス(ブラジル)に所属するゼ・ラファエルの獲得を狙っているとの噂もある。

遠藤康は健在で、名古新太郎も積極的なプレーを見せているが、レアンドロと中村充孝の移籍でサイドハーフの人数には物足りなさを感じてしまうのも事実だ。

そこで鹿島アントラーズが補強したのは名古屋グランパスの和泉竜司(完全移籍)だ。
その代わり名古屋グランパスからレンタルしていた相馬勇紀の買取はできず、レンタル期間満了でレンタルバックとなった。

 FW フォワード

所属選手

FW 15 伊藤 翔
FW 19 山口一真  ※OUT(水戸ホーリーホックにレンタル移籍)
FW 34 有馬 幸太郎  ※OUT(栃木SCにレンタル移籍)
FW 36 上田 綺世
FW 47 相馬 勇紀  ※OUT(名古屋グランパスにレンタルバック)
FW   9 エヴェラウド  ※IN (ケレタロFC/メキシコから完全移籍)
FW 19 染野 唯月  ※IN (尚志高校)

ポイント

軸となるFWは誰か?

2019シーズンはFWの軸になるはずだった、鈴木優磨が怪我明けにそのままシントトロイデン(ベルギー)に移籍していまい、伊藤翔がFWと軸になった。

伊藤翔はシーズン序盤にゴールを重ねたが、徐々にペースが落ちてしまった。
2019シーズン途中には加入が内定していた上田綺世を前倒しでチームに加えた。2020シーズンには染野唯月も加入するが、過度にプレッシャーをかけないためにもドッシリとした大黒柱が必要だ。(セルジーニョが大黒柱になる可能性もあるが、彼は純粋なストライカーではない)
2019シーズンはシャペコエンセ(ブラジル)にレンタル移籍して活躍していたエヴェラルドがメキシコのケレタロから完全移籍で加入。ストライカータイプのFWで加入すればFWの軸になりえる。

若手選手たちはレンタルへ

多くの人がそのポテンシャルに期待をしていた山口一真は水戸ホーリーホックにレンタル移籍することが決定した。負けん気の強さやパンチ力のあるシュートを持っているのは間違いない。水戸で飛躍のきっかけを掴んで欲しい。

ユースから昇格して1年経過した有馬幸太郎は栃木SCにレンタル移籍することになった。
2019シーズンは天皇杯で右サイドからカットインしてミドルを決めるなど才能の片鱗を見せた。2020シーズンは天皇杯でゴールを決めた相手である栃木SCで経験を積むことになる。

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スタッフ

主な所属スタッフ

2019スタッフ

テクニカルディレクター ジーコ(契約更新・続投)
監督 大岩 剛 (退任)
コーチ 黒崎 久志 (退任:鹿島アントラーズアカデミースタッフへ)
コーチ 羽田 憲司 (退任:松本山雅へ)
フィジカルコーチ 里内 猛 (退任:鹿島アントラーズアカデミースタッフへ)
GKコーチ 佐藤 洋平
テクニカルスタッフ 小杉光正 (退任:セレッソ大阪へ)

2020スタッフ

テクニカルディレクター ジーコ(契約更新・続投)
監督 ザーゴ (新任)
コーチ カルロス・エドゥアルド・パシェコ・ダ・シルバ
(新任)
コーチ ギリェルメ・アウグスト・デ・メロ・ロドリゲス (新任)
コーチ ウェリントン・ベルト・デ・オリヴェイラ (新任)
コーチ 相馬 直樹
(新任)
コーチ 熊谷 浩二 (新任)
GKコーチ 佐藤 洋平(留任)

ポイント

大岩監督は退任

石井正忠氏からバトンを引き継いだ大岩剛監督は契約満了により退団することが発表された。

2018シーズンにACLで優勝を果たしたものの、2年連続で終盤に失速しリーグ優勝を逃したのが大きく影響したと思われる。
シーズン途中には交代策がハマったり、ストーミング戦術が機能したりとプラスの面も見えていたし、怪我人が多い状況など擁護するトピックはあるが、この結果では致し方なかった。

ザーゴ新監督

新監督はアントニオ・カルロス・ザーゴ監督であるとクラブから発表された。
同監督は柏レイソルでのプレー経験があり、ブラジルのクラブでの監督経験。コーチとしてウクライナの強豪、シャフタール・ドネツクでの指導経験もある。
今までの鹿島は個の能力を重視してきたが、この選択でチームスタイルが大幅に変わることになりそうだ。
ザーゴ監督の就任に合わせてコーチ3名の加入も発表されている。

コーチ陣も刷新、鹿島イズムも残す

黒崎、羽田コーチ、里内フィジカルコーチ、小杉光正テクニカルスタッフも退任することになった。
意外だったのは町田ゼルビアの監督を退任したばかりの相馬直樹氏がコーチとして復帰した。現役時代に鹿島アントラーズを退団してから17年ぶりに戻ってきてくれた。
私は相馬直樹氏に憧れてサッカーをはじめたので、今まで鹿島アントラーズと距離を置いてきた相馬氏が戻ってくれるのであればとても喜ばしい。

そして鹿島アントラーズのスカウトから熊谷浩二氏もコーチとしてトップチームに加わった。熊谷も鹿島OBであるのはもちろんだが、監督として鹿島アントラーズユースを率いて高円宮杯優勝に導いたのも記憶に新しい。
厳しい指導でも有名だったが、その時の教え子である町田浩樹は戦々恐々としているかもしれない……。

鹿島からレンタル移籍中の選手

MF — 久保田 和音 (ファジアーノ岡山) ※OUT(契約満了)
FW — 垣田 裕暉 (ツエーゲン金沢) ※OUT(徳島ヴォルティスにレンタル)
FW — 金森 健志 (サガン鳥栖) ※OUT(サガン鳥栖に完全移籍)

久保田和音は2019シーズンはファジアーノ岡山にレンタル移籍していたが、鹿島・岡山ともに契約満了となった。
垣田裕暉は2020シーズンに徳島ヴォルティスへのレンタルが決定。4季連続のレンタルとなった。
2019シーズン後半からサガン鳥栖にレンタル移籍していた金森健志はそのまま完全移籍することになった。鹿島アントラーズでのプレー時間は決して多くなかったが、終盤に出場して鹿島る(コーナー付近でのボールキープ)してくれた印象も強く、チームプレーに徹してくれた。

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選手動向まとめ

現時点【2020/1/7更新】で移籍が確定しているのは、以下の選手。

移籍・退団

GK 29 川俣 慎一郎 ※OUT(南葛SCにフリー移籍)
DF   5 チョン・スンヒョン ※OUT(蔚山現代に完全移籍)
DF 23 小田 逸稀  ※OUT(町田ゼルビアにレンタル移籍)
DF 26 小池 裕太  ※OUT(レンタル期間満了→セレッソ大阪に完全移籍)
MF 11 レアンドロ※OUT(FC東京にレンタル移籍)
MF 13 中村 充孝  ※OUT(モンテディオ山形に完全移籍)
MF — 久保田 和音 ※OUT(契約満了)
FW 19 山口一真 ※OUT(水戸ホーリーホックにレンタル移籍)
FW 34 有馬 幸太郎 ※OUT(栃木SCにレンタル移籍)
FW 47 相馬 勇紀  ※OUT(名古屋グランパスにレンタルバック)
FW — 垣田 裕暉 ※OUT(徳島ヴォルティスにレンタル)
FW — 金森 健志 ※OUT(サガン鳥栖に完全移籍)

加入

GK 38 山田 大樹 ※IN (鹿島ユースから昇格)
DF 14 永戸 勝也  ※IN(ベガルタ仙台から完全移籍)
DF 22 広瀬 陸斗 ※IN(横浜F・マリノスから完全移籍)
DF   5 杉岡 大暉 ※IN(湘南ベルマーレから完全移籍)
DF   3 奈良 竜樹 ※IN(川崎フロンターレから完全移籍)
MF  7 ファン・アラーノ ※IN (インテルナシオナル/ブラジルから完全移籍)
MF 11 和泉 竜司 ※IN (名古屋グランパスから完全移籍)

MF 27 松村 優太 ※IN (静岡学園高校)
MF 26 荒木 遼太郎 ※IN (東福岡高校)
FW   9 エヴェラウド ※IN (ケレタロFC/メキシコから完全移籍)

FW 19 染野 唯月  ※IN (尚志高校)

ついにザーゴ監督の就任が発表され、多くの選手が入れ替わることになる。
オフの短さや、新監督の戦術などシーズン序盤はつまずく可能性があるが、2020シーズンに生まれ変わった鹿島アントラーズを見るのが楽しみだ。

ABOUT ME
えむ
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鹿島アントラーズからサッカーを読み解く「蹴球鹿」の中の人です。 鹿島のレジェンド・相馬直樹選手を見てサッカーをはじめてからずっと鹿島アントラーズを応援しています。 学生時代のポジションは左サイドバック、ボランチ。 最近当ブログ記事の無断転載が増えています。ご遠慮ください。