2021年に加入が内定していた上田綺世選手は2019年半ばに法政大学サッカー部を退部して鹿島アントラーズに加入した。
チーム交流からわずか3日後の浦和戦に途中出場し、プロデビュー。
鹿島アントラーズの新エースとして期待のかかる上田選手のゴールをまとめる。
初ゴール:Jリーグ22節 横浜FM戦 87分
73分に伊藤翔と交代でピッチに入り、貴重な勝ち越しゴールを決めた。プロ初ゴール。

スローインからの流れ。
三竿(#20)がボールを持った時点で、上田(#36)は中央に立っている。
上田のマークについていた畠中(#44)は三竿に注目していた。
上田はその間に畠中の視野から逃れてフリーに。伊藤槙人(#15)はセルジーニョ(#18)、チアゴ・マルティンス(#13)は三竿を注視していて、上田の動きには誰も気がついていなかった。

三竿が土居(#8)にパスを入れた時点で中央の上田はフリー。
土居のマークについていた広瀬(#18)は対応が遅れ、土居はフリーで折り返すことができた。

土居からの折り返しを受けた上田は寄せてくる相手に慌てず、右足インサイドでミートしてゴール。
2ゴール目:Jリーグ25節 清水エスパルス戦 73分
プロ初スタメンで2ゴール。まずはこの試合1ゴール目。

三竿(#20)がボールを持った時点で右サイドの永木(#6)がフリーでスペースに走る。

ボールを受けた永木がトラップしたタイミングで、セルジーニョ(#18)はニアへ、上田(#36)はファーへそれぞれポジションチェンジ。
この動きで上田のマークは二見(#26)から吉本(#4)へ受け渡された。

セルジーニョがニアで潰れ、クロスがファーに流れると吉本の後ろから飛び込んだ上田がヘディングでゴール。
クロスが入るタイミングでスッと吉本の視野から外れたプレーがお見事。
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3ゴール目:Jリーグ25節 清水エスパルス戦 93分
続いてこの試合2つ目のゴール。

鹿島のロングカウンター。
自陣からドリブルで運んだレアンドロ(#11)から左サイドに開いた遠藤(#25)にパス。
この時、上田(#36)は右サイドから前線へ。

パスを受けた遠藤が左のペナ角でボールを持つ。
ヘナト・アウグスト(#22)は遠藤、走り込んでくるレオ・シルバを見ていて、上田まではチェックできず。

フリーの遠藤は中の様子を確認し、上田が入ってきたタイミングでクロス。
ヘナト・アウグストはボールの軌道を目で確認し、振り返ったところで上田に気がつくも、間に合わず、上田がフリーでヘディングを決めた。
相手が数的不利だったとはいえ、このゴールでも上田は相手ディフェンスの視野を外してゴールを決めている。