こんにちは!えむ (@shukyu_jika)です。
前からプレッシャーにくる広島に苦戦しながらも、なんとか勝利した鹿島。
劣勢の中でゴールを決めた土居、前半終了間際のピンチを止めた曽ヶ端のおかげで勝てた試合でした。
それでは、フォーメーションと得点状況を中心にこの試合を振り返っていきたいと思います。
目次
フォーメーション&スタメン
フォーメーション

鹿島アントラーズ スタメン
システム:4-4-2
GK 21 曽ケ端準
DF 22 西大伍 5 植田直通 3 昌子源 16 山本脩斗
MF 20 三竿健斗 4 レオ・シルバ 13 中村充孝 11 レアンドロ
FW 8 土居聖真 7ペドロ・ジュニオール
サンフレッチェ広島 スタメン
システム:4-2-3-1
GK 34 中林洋次
DF 40 丹羽大輝 5 千葉和彦 4 水本裕貴 43 椋原健太
MF 6 青山敏弘 15 稲垣祥 44 アンデルソン・ロペス 18 柏好文 10 フェリペ・シウバ
FW 39 パトリック
※ 稲垣をアンカーにして、青山と柏がインサイドハーフになる4-1-4-1のような形でもありましたが、柏は、かなり自由にパトリックの周りを動いていました。
前半
6秒ルールで鹿島が至近距離からの間接FKをゲットするも失敗
広島のGK中林が、6秒ルールの違反により、鹿島が相手ゴールに近い位置で間接FKをゲット。
中村がエリア内右でフリーになっており、ペドロ・ジュニオールからパスを受けるも、トラップミス。浮いてしまったボールをボレーで狙いますが、稲垣がブロック。
GKの6秒ルールって厳密に取っているイメージがないのですが、今日の山本雄大主審はしっかり取るタイプのようです。
鹿島も注意が必要ですね。
前からプレスにくる広島に主導権を握られる鹿島
前半最初に西のヘッド、間接FKからの中村のボレーでチャンスを作った鹿島ですが、徐々に守勢に回ります。
前からプレスにくる広島相手に合わせてしまい、ショートバスを引っかけてショートカウンターを受ける場面が多々ありました。
寄せられて出しどころに困り、ロングボールを蹴りますが、土居とペドロ・ジュニオールはロングボールを収めるタイプではありませんので、結局、広島に回収されてしまいます。
どうも攻撃のイメージが見えませんでした。
【鹿島/ゴール】ショートカウンターから土居聖真の見事の反転で勝負あり

30分 土居聖真
相手に主導権を握られていた鹿島が先制ゴール。
西から横パスを受けた昌子から、左サイド深くにロングボールが出ますが、丹羽がカットし、アンデルソン・ロペスへ。
①ボールを受けたアンデルソン・ロペスに山本が寄せて、両選手が転倒。こぼれたボールを三竿健斗が回収します。
②三竿健斗からポッカリと空いた中央で、フリーになっていた土居に縦パス。
③ボールを受けた土居は得意の反転から、ゴールに向かいドリブル。寄せてきた千葉をキレイなボールタッチでかわします。
④丹羽をかわし、前が見えたところで、ゴール右上に強烈なシュート。これが決まり、鹿島が先制。
素早くプレスに行った山本、こぼれ球を回収できる位置にいた三竿健斗、ボランチとCBのスペースを見つけるのが上手い土居。3人ともお見事でした。
今シーズンの土居は、同じような場面で消極的なパスや、シュートミスをしてしまう事がありましたが、今回のシュートは力まず、冷静に決めてくれました。
🎦 ゴール動画
🏆 明治安田生命J1リーグ 第29節
🆚 鹿島 vs 広島
🔢 1-0
⌚ 30分
⚽ 土居 聖真(鹿島) #Jリーグ
その他の動画はこちら👇 https://t.co/ci219LvEie pic.twitter.com/AOXd9ishil— Jリーグ (@J_League) 2017年10月14日
あわや失点の場面で曽ヶ端のナイスセーブに救われる。
左サイドでボールを持った柏が、ドリブルでカットイン。
柏はゴールから離れていくパトリックにクロス。パトリックは胸トラップでペナルティーエリア中央へ落とす。
パトリックが落としたボールに反応したのは、ダイアゴナルに入ってきたアンデルソン・ロペス。ダイレクトでシュートするも、体勢を崩しながら粘った曽ヶ端が正面でセーブ。
この場面で失点していれば、試合展開が大きく変わるところだっただけに、助かりました。
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後半
【広島】茶島を投入 攻めの姿勢を鮮明にして同点を狙う

両チーム1枚目のカードを切ります。
67分 OUT:7 ペドロ・ジュニオール → IN:9 鈴木優磨
鹿島はケガ明けのペドロ・ジュニオールを下げて、鈴木優磨を投入。
前線で体を張れる鈴木がある程度キープしてくれると、鹿島としても助かるところでしょうか。
67分 OUT:40 丹羽大輝 → IN:7 茶島雄介
広島は右SBの丹羽を下げて茶島を投入。茶島はそのまま右SBに入りました。
茶島といえば、森保監督時代にシャドーで活躍していたイメージがあるだけに、SB起用はかなり攻めの姿勢を感じます。
実際にこの後、茶島のミドルシュートが鹿島ゴールのバーを直撃するなど、攻撃を活性化していました。
【鹿島】サイド攻撃強化のために伊東を投入【広島】皆川投入で2トップに変更

両チーム2枚目のカードを切ります。
79分 OUT:13 中村充孝 → IN:24 伊東幸敏
大岩監督がよく使う一手ですが、西をサイドMFに上げて、伊東を右SBに入れました。
落ち着きのある西を前に上げ、伊東のスプリントを生かせる鹿島の盤石パターンです。
79分 OUT:10 フェリペ・シウバ → IN:22 皆川佑介
広島はフェリペ・シウバを下げて、皆川を投入。パトリックと皆川の2トップ、左サイドMFに柏、右サイドMFにアンデルソン・ロペスの4-4-2にシステム変更。
パトリックも皆川もフィジカルに特徴のある選手ですから、ロングボールを多用してくるでしょうか?
【鹿島/ゴール】西大伍が絶妙なタメで鈴木優磨のゴールを演出

84分 鈴木優磨
鹿島が良い時間帯に追加点。
バックパスをクリアした中林。そのクリアボールが、フリーの三竿健斗へ。
①落ち着いてトラップした三竿健斗。稲垣をギリギリまで引きつけて、前方の西にパス。
②三竿健斗からボールを受けた西は、一度右サイドの伊東に出すそぶりを見せながら、前にドリブルで運びます。
③ドリブルする西は、広島の3人(青山、水本、椋原)を引きつけてから、右サイドをオーバーラップした伊東へパス。
④伊東はフリーで低いクロス。ニアで土居がつぶれて、その奥にはフリーの鈴木優磨。ももで押し込んでゴール。
この場面では広島の陣形がかなり崩れていたため、鈴木がフリーになりました。
三竿健斗にかわされた稲垣、西に寄せた青山、水本、椋原。この時点で中央の人数が手薄になっています。
唯一、柏が中央に戻ってカバーしようとしていましたが、稲垣はジョグで戻っていました。
ボランチが戻っていない状態なので、千葉が土居のマークに行った分、スライドして茶島が鈴木につくのがベストだったかもしれませんが、本職の選手ではないですし、判断が難しかったかもしれません。
🎦 ゴール動画
🏆 明治安田生命J1リーグ 第29節
🆚 鹿島 vs 広島
🔢 2-0
⌚ 84分
⚽ 鈴木 優磨(鹿島) #Jリーグ
その他の動画はこちら👇 https://t.co/ci219LvEie pic.twitter.com/cehjcr18fL— Jリーグ (@J_League) 2017年10月14日
【鹿島】違いを作れる安部を投入

2点目が決まった直後、両チーム3枚目のカードを切ります。
85分 OUT:11レアンドロ → IN:30 安部裕葵
今日は試合から消えている場面が多かったレアンドロを下げて、同じポジションに安部を投入しました。
安部は一人でも勝負できるタイプですし、短い時間でもカウンターの場面があればチャンスを生み出せるかもしれません。
85分 OUT:44 アンデルソン・ロペス → IN:29 森島司
2失点した広島はアンデルソン・ロペスを下げて、森島を投入。
残された時間で何かを残すのは難しいかもしれません。
試合終了 鹿島アントラーズ 2-0 サンフレッチェ広島
勝ち切ったもののチームとしてこのままでいいのか?
終わってみれば、2-0で鹿島が勝利。優勝にまた一歩近づきました、しかし、川崎も勝利したため、勝ち点差は5のまま。
試合を通じて、主導権を握れたとは言い難い試合でした。寄せが甘く、シュートまで持っていかれる場面もありました。
しかし、苦手な柏のドリブルや、サイドに流れて起点を作ろうとするパトリックをなんとか抑えたように思います。
次節・横浜FM戦に向けて、しっかり準備をしてまた勝利を期待したいところですね。
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