フォーメーション

【フォーメーション図あり】2017 J1 第30節 横浜F・マリノス VS 鹿島アントラーズ レビュー

2017 J1 第30節 横浜F・マリノス VS 鹿島アントラーズ
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こんにちは!えむ (@shukyu_jika)です。

この横浜F戦は、集中力が途切れたところから2失点。なんとか同点まで追いついたものの追加点を奪われ敗れた鹿島。

直近数試合だましだまし戦ってきたツケをを払う事になりましたね。

川崎Fが今節勝利したため、2位との勝ち点差は2に縮まりました。

チーム全員でもう一度守備意識を高め、状態を立て直して欲しいですね。

それでは、フォーメーションと得点状況を中心にこの試合を振り返っていきたいと思います。

目次

フォーメーション&スタメン

フォーメーション

鹿島vs横浜F_スタメン

横浜F・マリノス スタメン

システム:4-2-3-1

GK 21 飯倉大樹

DF 23 下平匠 22 中澤佑二 34 デゲネク 24 山中亮輔

MF 5 喜田拓也 8 中町公祐 20 マルティノス 14 天野純 33 バブンスキー

FW 16 伊藤翔

鹿島アントラーズ スタメン

システム:4-4-2

GK 21 曽ケ端準

DF 22 西大伍 5 植田直通 3 昌子源 16 山本脩斗

MF 20 三竿健斗 4 レオ・シルバ 13 中村充孝 11 レアンドロ

FW 33 金崎夢生 8 土居聖真

前半

【横浜FM/ゴール】CKから伊藤翔のヘッドでマリノスが先制

鹿島vs横浜F_goal1
横浜F ゴール

3分 伊藤翔

試合開始直後、マルティノスがカットインからシュート。これを山本が足に当てて、マリノスのCK。

CKのキッカーは天野。天野が蹴ったボールは中央の伊藤へ。伊藤のマークについていた西は完全に外されており、ほぼフリーでヘッド。

これが決まってマリノスが先制。

いつも伊藤翔に決められるような…。

【横浜FM/ゴール】植田のミスから天野が決めてマリノスが追加点

鹿島vs横浜F_goal2
横浜F ゴール

14分 天野純

鹿島の自陣右奥に出たボールを昌子がクリア。

①クリアボールを三竿健斗が収め、植田にバックパス。

②植田は前方にフィードするつもりだったのか、大きくトラップ。それを見逃さなかった天野がボール奪取。

③そのままドリブルでペナ内に侵入。前に出てきた曽ヶ端、寄せてくる昌子を確認しながらゴール左に決めて、追加点。

ミスとなった植田のトラップですが、植田がよくやるもので、狙われていたんじゃないかというぐらいあっさりやられました。

相手がいないところにボールを持ち出すなら分かるんですが、植田はなぜ相手のいるところにコントロールしたのか…。寄せてこないという慢心でしょうか。

圧倒的に攻めるがゴールに結びつかない鹿島

早くも2失点した鹿島はここから一方的に攻める展開に。

レアンドロのミドル、中村のシュートなどでマリノスゴールを狙いますが、いずれも得点とはなりません。

マリノスは2点取った事で、ある程度割り切って引いていましたので、こういう相手を崩すのに単騎の突破は難しいでしょう。

引いている相手を崩すにはレアンドロ、中村のアイディアが必要不可欠ですが、彼らも前に残ってしまう状況で、なかなか崩しのアイディアが見られません。

そしてスペースがないと存在感を発揮できないのが、ペドロ・ジュニオール。もはや彼がどこにいるのか分からないような状況でした。

【鹿島/ゴール】CKのこぼれを山本が決めて鹿島が1点返す

鹿島vs横浜F_goal3
鹿島 ゴール

45+2分 山本脩斗

前半終了間際に鹿島のCK。レオ・シルバが蹴ったボールは金崎に入るが、シュートは打てず。

このこぼれ球を山本がシュート。これが決まってゴール。鹿島が1点返しました。

鹿島のCK時に金崎のマークは喜田が担当しており、かなりのミスマッチ状態でした。狙い通りといったところでしょうか。

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後半

【横浜FM】遠藤渓太・扇原を投入【鹿島】ペドロを諦めて土居を投入

鹿島vs横浜F_選手交代1

先に鹿島が動きます。

鹿島 選手交代

56分 OUT:7 ペドロ・ジュニオール → IN:8 土居聖真

試合から消えていたペドロを下げて、土居を投入。土居はそのままFWへ。

正直このタイミングで投入するのであれば、後半開始から土居投入でよかったのでは?今日の大岩監督の采配には疑問が残ります。

その後、マリノスも相次いで選手交代。

横浜F 選手交代

62分 OUT:20 マルティノス → IN:18 遠藤渓太
65分 OUT:33 バブンスキー → IN:6 扇原貴宏

マルティノスが負傷した様子で、遠藤(渓)と交代。同じポジションに入りました。

続いてバブンスキーを下げて、扇原を投入。守備の強度を高めるのが目的でしょうか。

これにより中町がトップ下、天野が左サイド、扇原がボランチに入ります。

【鹿島/ゴール】CKから中澤に競り勝った植田が自分のミスを帳消しにするゴールを決める

鹿島vs横浜F_goal4
鹿島 ゴール

66分 植田直通

交代で扇原が入ってから最初のプレーとなった鹿島のCK。

相変わらずミスマッチとなっている金崎を狙うかと思いきや、ボールはエリア中央の植田へ。

一番の難敵である中澤に競り勝った植田が、強烈なヘッドでゴール。

植田は前半のミスを帳消しにするゴールとなりました。本人にとっても中澤に競り勝って決めたというのは大きいでしょう。

【横浜FMゴール】ダイアゴナルに走りこんだ遠藤渓太のシュートが昌子のオウンゴールを誘発

鹿島vs横浜F_goal5
横浜F ゴール

74分 オウンゴール (昌子源)

ハーフライン付近でボールを受けた山中が対面の中村をかわす。

①中村をかわした山中は中へドリブル。その間に遠藤(渓)がダイアゴナルに動く。山本が遅れてついていく。

②山中から動いた遠藤(渓)に縦パス。

③パスを受けた遠藤(渓)は反転し、山本をかわしてシュート。このシュートがカバーに入った昌子に当たってゴール。

中村の軽い守備で山中に抜かれたところからスタートしていますが、ここから後手を踏む展開に。

中村が抜かれたあとのカバーもなく、遠藤(渓)についていく山本は遅れ、昌子のカバーも遅れていました。

一瞬の気の緩みで、鹿島ペースで進んでいた試合の流れが切れてしまいました。

【鹿島】伊東を投入し西を上げる定番の選手交代

鹿島vs横浜F_選手交代2
鹿島 選手交代

74分 OUT:13 中村充孝 → IN:24 伊東幸敏

失点直後の鹿島、中村を下げて伊東を投入。西を2列目に上げました。

後半の疲れてきたところで伊東のスプリントを生かしたいのだと思いますが、相手に引かれている状態ではあまり有効とは思いませんでした。

【鹿島】ついに鈴木優磨を投入 【横浜FM】守備固めに栗原を投入し5バックに

鹿島vs横浜F_選手交代3
鹿島 選手交代

80分 OUT:22 西大伍 → IN:9 鈴木優磨

残り10分になってやっと鈴木優磨が投入されました。ベンチに安部がいないため、実質スーパーサブとしての役割を期待できるのは彼だけです。

託された時間があまりにも少ない。ここまで投入を引っ張った理由が分かりません。

横浜F 選手交代

62分 OUT:16 伊藤翔 → IN:4 栗原勇蔵

マリノスは伊藤翔を下げて栗原を投入。ディフェンスを5バックにして、このまま試合を終わらせる意思を明確に示します。

遠藤(渓)がトップに入り、喜田が右ボランチと右サイドハーフの中間のようなボジションになりました。

試合終了 横浜F・マリノス 3-2 鹿島アントラーズ

途中出場でチャンスを演出した土居聖真 ペドロのスタメン起用は妥当だったのか?

後半途中まで出場したペドロですが、全く試合に入れませんでした。

前節で2得点に絡んだ土居聖真を外してまで、ペドロを起用する必要があったのでしょうか?

ペドロがクオリティの高い選手なのは誰もが認めるところですが、ケガから復帰後、本来のコンディションに戻っているようには見えません。

交代出場した土居は、オフサイドになった場面※1や、あわやPKというシーン※2も作っていました。

スタメン土居、後半途中からペドロという選択肢もあったはずです。

※1…リプレイで見るとオフサイドではないように見えましたが、副審が真横で見ていたのでオフサイドだったんでしょう。
※2…引きの映像ではPKに見えましたが、山中はしっかりボールにチャレンジしており、西村主審ナイスジャッジでした。

みずからのミスで失点を重ねる状況に小笠原待望論

この試合ではミスが目立ち、鹿島自体が何か浮き足立っているような状況でした。この状況でチームを鼓舞できる存在といえば、小笠原でしょう。

同点に追いついた時点で小笠原を投入し、チームを締めなおしていれば…。という思いもありますが、レオ・シルバから生まれる攻撃面も捨てがたく、メンバー選考に頭を抱えそうです。

永木を入れてプレスの強度を高めるという選択肢もありました。永木はクロスの精度が高いので、その面でも貢献した可能性があります。

安部の不在が響いた交代策と鈴木優磨投入のタイミング

追う試合展開で、安部の不在が響きました。狭いスペースでも仕事ができる彼がいれば、展開も大きく変わったのではないでしょうか。

そして、3-2になってから時間を置いて投入された鈴木優磨。失点から5分ほど経ってようやく投入されました。

前節得点も決めていますし、マリノスを得意としているだけに、なぜここまでひっぱってからようやく投入されたのか疑問が残ります。

苦手なマルティノス相手に奮闘し得点まで決めた山本脩斗 遠藤(渓)を抑えきれず

以前からマルティノスを苦手としている山本ですが、この試合ではかなり粘り強く対応していました。

スピード勝負になっても、しぶとくついていき、マルティノスが中に入ってきても、キッチリ絞って自由にプレーさせませんでした。

その上、CKから得点を決め、獅子奮迅の活躍。それだけに遠藤(渓)のマークが後手にまわってしまった場面は残念でした。

川崎との勝ち点差は2

たらればをいえばキリがありませんが、この試合の負けで川崎との勝ち点差が2に縮まりました。

好調の川崎はそうそう取りこぼしたりしないでしょうから、今後もし鹿島が負けてしまえば一気に2位に落ちてしまいます。

今日の試合はしっかり反省して、次節以降全勝して優勝して欲しいですね!

次は天皇杯で神戸と対戦です。

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えむ
えむ
鹿島アントラーズからサッカーを読み解く「蹴球鹿」の中の人です。 鹿島のレジェンド・相馬直樹選手を見てサッカーをはじめてからずっと鹿島アントラーズを応援しています。 学生時代のポジションは左サイドバック、ボランチ。 最近当ブログ記事の無断転載が増えています。ご遠慮ください。